幼なじみは年下の小悪魔男子


「ストップ!
俺には遠慮しないでって言ったでしょ?」


「で、でも!!」


──────っ!

奏多くんは私の口を軽く手で抑えて


「これ以上言わないで下さい……
俺だってバイトしてるので、これくらい払えます。
それに……
ちょっとくらいカッコつけさせて下さい……」


「えっ……」


「………っ!
じゃ、俺、チケット買ってくるんで、雪乃さんはそこで待ってて下さい!」


奏多くんは照れくさいのを隠すかのように、足早にその場を去っていく


後ろ姿からでも分かるくらい、奏多くん耳まで真っ赤だ……




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