幼なじみは年下の小悪魔男子
「「…………」」
それきり会話はなくて、
その後、私たちは映画に集中していた
『うぅ、ぐわぁぁぁ……
オ ネ ガ イ……だ、オ レを……コロし…』
最後のゾンビは主人公の友人で、主人公を襲ってしまうことを恐れて、
最後、主人公に殺されることを願った
「………っ」
なんて、感動するんだろ……
私は、ラストシーンで号泣していた
ゾンビ映画を見て号泣してる人なんて、なかなか居ないと思う
「これ、使って下さい」
奏多くんが私にティッシュを差し出してくれる
「ありがとう……」