幼なじみは年下の小悪魔男子


「………っ、奏多くん……
お願いだから、離して……」


「嫌です
……なーんて、嘘ですよ」


「えっ……」


奏多くんはパッと私を抱きしめる腕を緩めて少し離れる


「そんな風に雪乃さんに言われたら……
これ以上、ヒドいことなんて出来ないですよ……
だけど……もう一回だけ────
抱きしめさせて下さい…」

そう言って、私はまた奏多くんの腕にすっぽりと抱きしめられてしまう


「………俺、雪乃さんが好きです」

奏多くんは私を抱きしめながら、耳元で囁くように


< 320 / 419 >

この作品をシェア

pagetop