幼なじみは年下の小悪魔男子
「…………そんなこと」
「そんなこと無いなら何で、泣いたりなんてするの?
奏多が落ち込んでるのを見て見ぬフリをして、雪乃さんは、励ましにも来ないじゃない!!」
水無瀬ははっきりと言う。
「……っ、雪乃さんのことは水無瀬に関係ない」
いつになく低い声で俺は言った。
「………っ、何でよ、何で……
雪乃さんなのよ……
関係ないなんて言わないでよ……」
さっきまでの威勢はなくなり、
水無瀬は目に涙を溜めていた。
涙目になりながら……
「私は………サッカーを楽しそうにしている奏多が好きなのに……
そんな奏多だから好きになったのに!!
今の奏多は……私の好きな奏多じゃない」