幼なじみは年下の小悪魔男子
余裕
あれから─────
どうやって家に帰ったのか分からない……
家に帰るとすぐ、私は、お風呂に入って涙を流した……
それからは……一人、部屋にこもっている。
帰ってきた頃は、泣き腫らした私の顔を見て、お母さんもお父さんも慌てていたけども……
察してくれたのか、何にも聞いてくることはなくて………
その代わり……
リビングのテレビの音がいつもより、少しだけ……大きい気がする
そのおかげで……
何だかホッとする
下から聞こえてくるテレビからの笑い声は、私の泣き声を打ち消していく気がした。