幼なじみは年下の小悪魔男子


「………っ、それなら……
尚更、行けないよ。」


私が行ってしまったら、私の行動一つで今日みたいに……
奏多くんは────


『…………雪乃っ!!』


──────ビクッ!

突然、電話越しにりあが大きく声を張り上げて私の名前を呼ぶ。


こんな風にりあが声を張り上げることは、滅多にない……


『………いい加減、気持ちを抑え込むのやめなよ。
そうやって、雪乃はいつも本当のことを伝えないでしまい込んじゃうから!!』




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