幼なじみは年下の小悪魔男子
「あの日の奏多くんは、私のせいで……
試合に集中出来なかったんじゃないかって……
だから、謝らせて欲しい……
ごめんなさ────」
私の言葉を遮るように
「違う!そうじゃない!
雪乃さんのせいなんかじゃないんです……」
奏多くんは私を抱きしめる腕を緩めて、私の顔を見て、苦しそうに言う。
「奏多くん……」
「俺のただの……実力不足なんです。
俺……雪乃さんより、年下だから、余裕なんてないし、でも、いつも雪乃さんは余裕で……
だから、少しでも目立つ存在になれたらって……
気持ちだけが先走って……
それで……
結局────
あんなミスを……」