幼なじみは年下の小悪魔男子
「あっ……もう、こんな時間だったんだ。
ごめん!ピアノのレッスンあるから帰らないと!」
「えっ、今日、レッスンある日だったの?!」
雪乃の家はピアノ教室を開いていて、雪乃も時々……子供たちにピアノを教えている。
「雪乃、ごめんね!
私の話に付き合ってもらって…………」
「いいの、いいの!りあの為に来たんだから、気にしないでよー、でも、今日はりあほんとに……ごめん!一緒に帰れないや。私、先に帰るね!!」
「あっ、じゃぁ……私も一緒に帰るよ!!」
私も雪乃に続いて立ち上がる。
「ううん、りあはもう少しここに居なよ?まだ紅茶だって、飲み終わってないでしょ?」
私の飲みかけの紅茶を指さして言う。