幼なじみは年下の小悪魔男子
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奏多くんは、何にも言わずにスタスタと歩いている。
少し人気の少ない所に来たと思ったら……
────────ギュッ!
と、突然、抱きしめられる。
「えっ、ちょ、奏多くん?!……どうしたの?!」
突然のことに驚きつつも………
奏多くんの背中に手を回して、抱きしめ返して、奏多くんを見上げる。
「………っ、あぁーもう!」
奏多くんは悶絶して、私から目を逸らした。
「奏多くん?」
私は、意味が分からず首を傾げる。