幼なじみは年下の小悪魔男子


そんな時──────


「奏多っ!!」

奏多くんが誰かに名前を呼ばれる。


「……あぁ、もうっ!!
雪乃さん、すみません。
ちょっと、待ってて下さい!」


「あっ、うん」

奏多くんは名残惜しそうにしつつ……
私の手を離して、声のする方に向かって行った。


奏多くん行っちゃった……


それより─────

奏多って呼び捨てで呼ばれてるんだ……

水無瀬さんも呼び捨てで呼んでたよね…


───────ズキっ

呼び捨てされてるくらいで、嫉妬するとか……



< 390 / 419 >

この作品をシェア

pagetop