幼なじみは年下の小悪魔男子
─────大切な幼なじみ
そう、私は自分に言いきかせるかのように………
私が瑠生くんをもう一度見た時には、あの悲しそうな表情はなくて………
ニコッと笑って
「……ふふっ、りあちゃんにそう思って貰えてたって知れて……僕、すっごく嬉しい!!」
思わず、さっきの表情は気のせいだったのかと思うくらい……
そして────
瑠生くんは、私の手をギュッと握って
「……じゃぁ、気を取り直して行こ?りあちゃん」
「う、うん」
瑠生くんは、私の手を引いて歩き出した。