リライト
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いつの間にか、見ているだけではもう堪らなく苦しくなった。
見掛ける度に弾む心、話す度に溢れ出す想い。
あの人の笑顔に触れる度にこころが暖かくなる。こんな想いは初めてだった。
もっと近付きたい、その笑顔に触れていたい。こんな想いが募るばかり。
けれどもなんだか気恥ずかしくて、親友の香菜ちゃんにさえも言えずにいた。
ひとりではこの気持ちの消火方法を見つけ出せず、あたしはあの人にこの想いを伝えることを決心した。
例えこの恋が叶わなくても気持ちだけでも伝わればきっと幸せなんだ そう疑わずに。
「今日さ、香菜ちゃんに話したい事があるんだ」
何時ものランチタイム。お決まりのお店にお決まりの日当たりがいいテーブル席、何時ものランチメニュー。
何一つ変わらない一日を勇気を出して変えようと決意する。その為にこの秘めた想いを親友にだけ告げようと口火を切った。
「えー、偶然!わたしも未久に報告があるの!」
何やら嬉しそうに何時も以上に微笑む香菜ちゃん。以前話していた彼氏さんと何か進展が合ったのかな。
香菜ちゃんが笑うものだから釣られてあたしまで笑顔になる。