リライト
「なになにー?俺も仲間に入れてくださいよー」
そんな中を割って入ってきたのは、やはりあたしの苦手な彼。
カウンター席にでもいたのであろう、お冷を片手にこちら側にやってきてちゃっかり真ん中に鎮座してまたもニコニコしている。
「げっ、神出鬼没の腹黒男」
「未久さんは相変わらず一言多いっすね。
だからモテないんですよ」
本気で嫌がった表情を浮かべるとあちらも応酬として意地の悪い笑みをあたしにだけ見せるように向ける。嫌味ったらしいたらありゃしない。
「まあまあ、未久も貴志くんも。
恥ずかしいんだけどね、実は何時も話してる彼からプロポーズされたの!」
頬を染めながら指に光るそれをゆっくりと見せてくれる。
「本当に!?おめでとう!」
親友の慶事を自分のことのように本当に嬉しく思った。ずっと幸せになってほしい、本気でそう思ったし今もそう思う。
「香菜先輩おめでとうございます」
「えへへ、ありがとう。」
吃驚した表情から一転して彼もまた満面な笑みで香菜ちゃんに祝いの言葉を告げる。と同時に彼のスマホから音が鳴り「ちょっと所用が、すみません」と言い残しそのまま席を立つ。邪魔ものもいなくなり漸く落ち着いてゆっくり話せそうだ。
そんな中を割って入ってきたのは、やはりあたしの苦手な彼。
カウンター席にでもいたのであろう、お冷を片手にこちら側にやってきてちゃっかり真ん中に鎮座してまたもニコニコしている。
「げっ、神出鬼没の腹黒男」
「未久さんは相変わらず一言多いっすね。
だからモテないんですよ」
本気で嫌がった表情を浮かべるとあちらも応酬として意地の悪い笑みをあたしにだけ見せるように向ける。嫌味ったらしいたらありゃしない。
「まあまあ、未久も貴志くんも。
恥ずかしいんだけどね、実は何時も話してる彼からプロポーズされたの!」
頬を染めながら指に光るそれをゆっくりと見せてくれる。
「本当に!?おめでとう!」
親友の慶事を自分のことのように本当に嬉しく思った。ずっと幸せになってほしい、本気でそう思ったし今もそう思う。
「香菜先輩おめでとうございます」
「えへへ、ありがとう。」
吃驚した表情から一転して彼もまた満面な笑みで香菜ちゃんに祝いの言葉を告げる。と同時に彼のスマホから音が鳴り「ちょっと所用が、すみません」と言い残しそのまま席を立つ。邪魔ものもいなくなり漸く落ち着いてゆっくり話せそうだ。