オトナが始める!現在進行形初恋
一章【 クリームぜんざい、恋多き乙女、ハツコイ】
「……で良香っち、その届いたっていう手紙は見せてくれないんですか?」
「恥ずかしいから見ちゃダメ!それにそう、ハルのプライバシーのシンガイになるし!」
病院内コンビニの仕事を終え、私は同じ病院で整形外科のナースをしているミッキーちゃんこと町田光希ちゃんをファミレスに呼び出した。
今日は非番のミッキーちゃんは私より五つ若い二十七歳だ。子どもちゃんを親に預けてわざわざ駆けつけてくれた。ちなみに私は……実家暮らしでバツイチ独り身の三十二歳。
私が手紙を見せないから、ミッキーちゃんはちょっと不機嫌そうに、クリームぜんざいを頬張る。