神谷ナツカの虚空
第一章 出
「月にうさぎがいて餅を食べている」なんてことをいつまで信じていたか?ということはどんなたわいの無い世間話よりもどうでもいい話だがそれでも俺がいつまで人類さえもいない場所にただ跳ね回っているような動物がいるかを信じていたかと言うと、俺ははっきりとここで言っておく。俺は初めてその話を聞いた時から信じてなんかいなかった。猛暑とかでぶっ倒れてしまうような小動物が普段服じゃあ焼け焦げてしまうような場所にいるとなんか思えなかったし、それにそれを見たと言うオカルトマニアさえもいなかったからだ。俺はそれぐらい奇怪で厄介者だった。しかし、俺がアニメキャラそれに付随するヒーローや空想的、幻想的妄想的な事柄をいつまで信じていたか?と聞かれるとそれは相当あとのこと、小学生頃までは信じていたと言う結論に至った、、いや、本当は知ってはいたものの信じたくなかっただけなのだが。いつのひかそういうアニメキャラそれに付随するヒーローや空想的、幻想的妄想的な事柄に出会ってみたかったのだ。しかし現実はそんなことが起きるなんてこともなく、何の変哲も無い普通の日々しか送ることができなかった。また、俺はいつの日かオカルトものや幻想的な番組や本に関心を示さなくなっていた。それだけ俺も大人になっていったということだ。俺は今年から高校生になる。
中学を卒業する頃にはそんな子供らしい夢のような話は考えなくなり、日常の、この世の中の普通さに慣れてしまっていた。
そんな時、俺はアイツに出会った。
「生川中から来ました、神谷ナツカです。私はそこらにいる人たちには興味ありません。特異な人、稀な才能を持った人、宇宙人、未来人などがいたら私の所に来なさい。以上!」
俺の真後ろにその美少女は立っていた。
こういうのって自己紹介で言うものなのか?と思いつつ。
中学を卒業する頃にはそんな子供らしい夢のような話は考えなくなり、日常の、この世の中の普通さに慣れてしまっていた。
そんな時、俺はアイツに出会った。
「生川中から来ました、神谷ナツカです。私はそこらにいる人たちには興味ありません。特異な人、稀な才能を持った人、宇宙人、未来人などがいたら私の所に来なさい。以上!」
俺の真後ろにその美少女は立っていた。
こういうのって自己紹介で言うものなのか?と思いつつ。
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