神谷ナツカの虚空
授業が終わった途端にナツカは俺を連れて廊下の一番はしの階段に降りるところまで走って行った。無理矢理。
「おい、手首が取れるところだったぞ!」
「そんなことはどうでもいいの。」
カツアゲされてる気分だぜ…。
「新しい部活を作るからあなたは入部届と、部活の規約書で何人あつめればいいかとか、聞いといて!」
「なんで俺が参加しなければならないんだ?」
「あなたは場所と部活新設の規定を読んどいて!今日の放課後までに。それまでにわたしは部員と場所を確保するから!」
…シカトかよ。
そういってナツカは去っていった。
幸いにも人に聞く必要などなく、生徒手帳にかいてあった。なになに、『部員は最低でも五人必要である、また、学校生活をより活発にできるような、また学校がよりよくなるような部活でないと認められない。』俺はナツカが『学校がよりよくなるような部活』を作るとは一ミリも思ってないけどな!入部届はもらったものの、部活の名前は何なんだろうか…?
最後の授業が終わったとたんに、俺はナツカに連れられ、とある教室に行った。
「なあ神谷、ここどこだよ。」
「ここは文化棟の文芸部の部室よ!軽音楽部には音楽室があるし、美術部には美術室があるでしょ?そういう特別教室をもっている部以外の文化部がこの文化棟に集まっているのよ!そしてここは文芸部の部室ってわけ。で、その文芸部員は去年の中3は卒業、中2はそもそも部員がいない、そして廃部寸前のこの部活に今年この子がはいってきてるんだけど、」
そして、神谷はそこにいた、髪が灰色の眼鏡おかけた子の肩をたたいた。
「その子は大丈夫なのか?」
俺は小声で言った。
「ええ、あっさり了承してくれたわ。昼休みにここ借りていいですか?って聞いたらいいですよーって。本さえ読めればいいそうでね。」
そうすると、その眼鏡の子は俺の前で初めてしゃべり、こういった。
「…剱持ユイ。」
もしかしたら、彼女が神谷ナツカのことをあまりしらないかもしれないし、あまり思ったことを口に出せないタイプかもしれないので一応、念の為質問をしておこう。
「本当につかってもいいのか?」
「…いい。」
「何をしでかすか分からんぞ?こいつは。」
「…別にいい。」
「もしかしたら、追い出されるかもしれんぞ?」
「…どうぞ。」
剱持にはあきれたよ。
「おい、手首が取れるところだったぞ!」
「そんなことはどうでもいいの。」
カツアゲされてる気分だぜ…。
「新しい部活を作るからあなたは入部届と、部活の規約書で何人あつめればいいかとか、聞いといて!」
「なんで俺が参加しなければならないんだ?」
「あなたは場所と部活新設の規定を読んどいて!今日の放課後までに。それまでにわたしは部員と場所を確保するから!」
…シカトかよ。
そういってナツカは去っていった。
幸いにも人に聞く必要などなく、生徒手帳にかいてあった。なになに、『部員は最低でも五人必要である、また、学校生活をより活発にできるような、また学校がよりよくなるような部活でないと認められない。』俺はナツカが『学校がよりよくなるような部活』を作るとは一ミリも思ってないけどな!入部届はもらったものの、部活の名前は何なんだろうか…?
最後の授業が終わったとたんに、俺はナツカに連れられ、とある教室に行った。
「なあ神谷、ここどこだよ。」
「ここは文化棟の文芸部の部室よ!軽音楽部には音楽室があるし、美術部には美術室があるでしょ?そういう特別教室をもっている部以外の文化部がこの文化棟に集まっているのよ!そしてここは文芸部の部室ってわけ。で、その文芸部員は去年の中3は卒業、中2はそもそも部員がいない、そして廃部寸前のこの部活に今年この子がはいってきてるんだけど、」
そして、神谷はそこにいた、髪が灰色の眼鏡おかけた子の肩をたたいた。
「その子は大丈夫なのか?」
俺は小声で言った。
「ええ、あっさり了承してくれたわ。昼休みにここ借りていいですか?って聞いたらいいですよーって。本さえ読めればいいそうでね。」
そうすると、その眼鏡の子は俺の前で初めてしゃべり、こういった。
「…剱持ユイ。」
もしかしたら、彼女が神谷ナツカのことをあまりしらないかもしれないし、あまり思ったことを口に出せないタイプかもしれないので一応、念の為質問をしておこう。
「本当につかってもいいのか?」
「…いい。」
「何をしでかすか分からんぞ?こいつは。」
「…別にいい。」
「もしかしたら、追い出されるかもしれんぞ?」
「…どうぞ。」
剱持にはあきれたよ。