神谷ナツカの虚空
「紹介するわ。2年の階の廊下ほっつき歩いてたから捕まえてきたわ。休み時間にほかの学年毎日歩いて探したのよ!こういう子!」
なるほど、神谷が休み時間教室に居なかったのはそういうワケか…。
すると、その子はと言うと、
「なんで私ここにいるんですか?なんでここに連れてこられたんですか?」
と喚いている。神谷がカチャ、とドアを閉めると、
「なんで鍵をしめるんですか?一体、何をするつもりなんですか!?」
とさらに喚いた。いやぁ、可愛い子は何してもかわ…
「うるさい。黙りなさい。」
「ひっ。」
と長谷川さんは少し涙を出し、言った。
剱持は相変わらず、本を読んでいる。
「それで、こういう子っていうのはどういうのだ?」
すると、俺の耳がおかしいのかも知れないが、神谷はこんなことを言った。
「シン、この子の胸を見てみなさい!私より小柄なのに大きいのよ!それにね、」
と言いながら、なんと長谷川さんに人差し指を向けた!すると先ほどと同様、彼女は涙目で「ひっ。」と言った。そして神谷はこういった!
「ね!すっごく可愛いでしょ!」
そんなことは百も承知だ。でも、誘拐犯みたいなこと言うなよ…。
「それじゃあ、お前はこの、長谷川さんを、可愛くて、胸が大きいというだけで選んだのか?」
「もちろんよ!」
まじですか。
「思ったんだけど、捕まえてきたって、拉致したってことか?」
「そうじゃないわ!任意同行よ!」
同じだろ。
「あと、つまり長谷川さんは上級生ということなのか?」
「それがどうかしたの?」
全く、何度も神谷は俺を呆れさせるなぁ…。
「かりんちゃん、あなた他になにか部活入ってる?」
「はい、書道部を…。」
すると、反語のように神谷の口からこんな言葉が飛び出てきた。
「んじゃ、そこ辞めて。我が部の活動の邪魔になるから。」
「え…。」
長谷川さんはすごく落ち込んだ様子だった。かわいそうに!
彼女はしばらく落ち込んでいたが、なぜか剱持を見つけた瞬間に顔色を変えて、
「わかりました。」
と言った。一体何がわかったんだろ。
「書道部を辞めてこっちに来ます。でも文芸部って何するのかよくわからなくて。」
すると神谷は食い気味に、
「ここは文芸部じゃないわ。」
と言った。長谷川さんは何言ってるかわからなさそうな顔をしていたので、俺が教えてあげることにした。
「ここはここにいる神谷ナツカ主催の謎のクラブXであっちに座って本を読んでいる人が本物の文芸部員ですよ。」
「へぇ、そうなんですか。」
納得してくれたようだ。そこへ神谷が突っ込みを入れた。
「いや、部活名はXじゃないわ!たった今決まったわよ!」
皆の者、めでたく我が部の部活名が決まったようだ。その名も…
なるほど、神谷が休み時間教室に居なかったのはそういうワケか…。
すると、その子はと言うと、
「なんで私ここにいるんですか?なんでここに連れてこられたんですか?」
と喚いている。神谷がカチャ、とドアを閉めると、
「なんで鍵をしめるんですか?一体、何をするつもりなんですか!?」
とさらに喚いた。いやぁ、可愛い子は何してもかわ…
「うるさい。黙りなさい。」
「ひっ。」
と長谷川さんは少し涙を出し、言った。
剱持は相変わらず、本を読んでいる。
「それで、こういう子っていうのはどういうのだ?」
すると、俺の耳がおかしいのかも知れないが、神谷はこんなことを言った。
「シン、この子の胸を見てみなさい!私より小柄なのに大きいのよ!それにね、」
と言いながら、なんと長谷川さんに人差し指を向けた!すると先ほどと同様、彼女は涙目で「ひっ。」と言った。そして神谷はこういった!
「ね!すっごく可愛いでしょ!」
そんなことは百も承知だ。でも、誘拐犯みたいなこと言うなよ…。
「それじゃあ、お前はこの、長谷川さんを、可愛くて、胸が大きいというだけで選んだのか?」
「もちろんよ!」
まじですか。
「思ったんだけど、捕まえてきたって、拉致したってことか?」
「そうじゃないわ!任意同行よ!」
同じだろ。
「あと、つまり長谷川さんは上級生ということなのか?」
「それがどうかしたの?」
全く、何度も神谷は俺を呆れさせるなぁ…。
「かりんちゃん、あなた他になにか部活入ってる?」
「はい、書道部を…。」
すると、反語のように神谷の口からこんな言葉が飛び出てきた。
「んじゃ、そこ辞めて。我が部の活動の邪魔になるから。」
「え…。」
長谷川さんはすごく落ち込んだ様子だった。かわいそうに!
彼女はしばらく落ち込んでいたが、なぜか剱持を見つけた瞬間に顔色を変えて、
「わかりました。」
と言った。一体何がわかったんだろ。
「書道部を辞めてこっちに来ます。でも文芸部って何するのかよくわからなくて。」
すると神谷は食い気味に、
「ここは文芸部じゃないわ。」
と言った。長谷川さんは何言ってるかわからなさそうな顔をしていたので、俺が教えてあげることにした。
「ここはここにいる神谷ナツカ主催の謎のクラブXであっちに座って本を読んでいる人が本物の文芸部員ですよ。」
「へぇ、そうなんですか。」
納得してくれたようだ。そこへ神谷が突っ込みを入れた。
「いや、部活名はXじゃないわ!たった今決まったわよ!」
皆の者、めでたく我が部の部活名が決まったようだ。その名も…