神谷ナツカの虚空
次の日、また放課後部室に向かうとやはり長谷川さんと剱持がいた。つーか、この二人はよほど暇なのか?まあ俺も人のことは言えないのだが。
「あのー、神谷さんは今どこにいるんですか?」
長谷川さんが言った。そういえばあいつ、授業出てなかったな…。
「彼女なら五限目辺りから教室から消え去ってましたよ。多分ですが、何か、物を買いに行っているんだと思いますよ。」
すると、彼女は胸をなでおろし、こう言った。
「良かったです、でもまた昨日みたいなことをされたら…」
「大丈夫ですよ長谷川さん。もし、神谷が昨日みたいなことをしたら、僕が全力であなたを守りますから!」
大口叩きすぎた。
「えっ…いいんですか?ありがとうございます。」
いやあ、いつ見ても長谷川さんはかわい…
ガッ
ドアをぶち抜くかのように神谷が入ってきた。
「やっほー!」
授業抜け出したやつが言う言葉か?
「はい、シンこれ!」
神谷が俺に渡してきた紙にはこう書かれていた。
『KY隊入部による初心表明
私達は世の中で起きる不思議な体験や現象を研究しています。
もし過去に不思議な体験をしたことのある人、今まさに不思議な体験に遭遇している人、また
は今から不思議な体験をする予定のある人は是非我がKY隊に入部してください!ただし、普通
の不思議さでは駄目です。私たちが驚くような不思議さじゃないといけません。注意してくだ
さい! 』
これ、誰も入部しないよな?と思ったのは俺だけじゃないはず。しかも、こんな県立高校に神谷が驚くような謎がありますか?と言ってはい、あります、と簡単に出てくるはずもない。神谷も本当はそのことに気が付いているはずだ。そんなことせずに格好のいい男を捕まえて一緒に映画館に行ったり買い物に行ったり、運動部に入って暴れていればいいのにな。それならレギュラーにだって入れるだろうし。
「じゃあかりんちゃん、これ着てくれない?」
「え…。これ、何ですか?」
「バニーガールの衣装よ!一緒に校門にビラ配りに行くわよ!じゃあシン、部屋出て!着替えるから!」
俺は急いで部室を出た。俺の中の悪魔は部屋にいたいと言っていたが、出来れば俺も…っと、危ない危ない。
「シン。いいわよ!」
俺は満面の笑みでドアを開けた!
「あのー、神谷さんは今どこにいるんですか?」
長谷川さんが言った。そういえばあいつ、授業出てなかったな…。
「彼女なら五限目辺りから教室から消え去ってましたよ。多分ですが、何か、物を買いに行っているんだと思いますよ。」
すると、彼女は胸をなでおろし、こう言った。
「良かったです、でもまた昨日みたいなことをされたら…」
「大丈夫ですよ長谷川さん。もし、神谷が昨日みたいなことをしたら、僕が全力であなたを守りますから!」
大口叩きすぎた。
「えっ…いいんですか?ありがとうございます。」
いやあ、いつ見ても長谷川さんはかわい…
ガッ
ドアをぶち抜くかのように神谷が入ってきた。
「やっほー!」
授業抜け出したやつが言う言葉か?
「はい、シンこれ!」
神谷が俺に渡してきた紙にはこう書かれていた。
『KY隊入部による初心表明
私達は世の中で起きる不思議な体験や現象を研究しています。
もし過去に不思議な体験をしたことのある人、今まさに不思議な体験に遭遇している人、また
は今から不思議な体験をする予定のある人は是非我がKY隊に入部してください!ただし、普通
の不思議さでは駄目です。私たちが驚くような不思議さじゃないといけません。注意してくだ
さい! 』
これ、誰も入部しないよな?と思ったのは俺だけじゃないはず。しかも、こんな県立高校に神谷が驚くような謎がありますか?と言ってはい、あります、と簡単に出てくるはずもない。神谷も本当はそのことに気が付いているはずだ。そんなことせずに格好のいい男を捕まえて一緒に映画館に行ったり買い物に行ったり、運動部に入って暴れていればいいのにな。それならレギュラーにだって入れるだろうし。
「じゃあかりんちゃん、これ着てくれない?」
「え…。これ、何ですか?」
「バニーガールの衣装よ!一緒に校門にビラ配りに行くわよ!じゃあシン、部屋出て!着替えるから!」
俺は急いで部室を出た。俺の中の悪魔は部屋にいたいと言っていたが、出来れば俺も…っと、危ない危ない。
「シン。いいわよ!」
俺は満面の笑みでドアを開けた!