神谷ナツカの虚空
家に帰って、一冊目、二冊目ともに読破した。どちらもオカルト系で、はっきりとわかっていないことばかりが綴られていた。こういう本ばっかり読んでるから、変な妄想癖が付くんだろうな。宇宙人とか。あいつもクラスで孤立して自分の殻に閉じこもっているのかな。
次の日、いつも通り学校に行くと、ナツカが嬉しいことがあったのか、スキップしながら教室に入ってきた。
「ねぇシン、謎の転校生、やっと現れたわよ!間違いない!放課後が楽しみだわ!」
「あのな、神谷、前も言った気がするがこの時期に転入することなんか、親の転勤とか…。」
そう語っていると、神谷が重ねて、
「はあーっ、楽しみだわ!見に行ってくるわ!」
やっぱり、なんにも聞いてねぇ!
授業が終わり俺はというとやはり部室に行った。長谷川さんは一日で復活していた。あんなに泣きじゃくっていたのに、嘘のようだな。そして、剱持はいつも通り本を読んでいた。俺は神谷がおらず暇だったので、俺は長谷川さんとリバーシをやることにした。彼女も暇そうにしていたし、俺自身もそうだったからな。
「なんで、昨日みたいなことされたのにまた来る気になったんですか?」
「一度もう一回行こうか、行くまいか考えたんですけど…やっぱり気になるので…。」
少し前にも聞いたような言葉だな。
「いや…やっぱりなんでもないです…。あっ。」
それも聞いたことあるな、と思いながらも彼女が俺の右斜め後ろを見ながらそう言ったので何かいるのかと考え振り向くと剱持がいた。
「…。」
剱持はまるで『そこ、かわってほしいな』というかのようにこちらをじろっとにらんだ。
なので、俺は遠慮なくそこをどいた。
すると、剱持は初手で右端の列にコマを置いた。
「もしかして、剱持ルール知らない?」
すると彼女は首をこっくりと下げ、反応した。
俺が剱持にそれのルールを教えてあげると、瞬く間に剱持が長谷川さんを追い詰め始めた。一方その頃、神谷といえば新入部員を連れて部室に向かっているところだった。
次の日、いつも通り学校に行くと、ナツカが嬉しいことがあったのか、スキップしながら教室に入ってきた。
「ねぇシン、謎の転校生、やっと現れたわよ!間違いない!放課後が楽しみだわ!」
「あのな、神谷、前も言った気がするがこの時期に転入することなんか、親の転勤とか…。」
そう語っていると、神谷が重ねて、
「はあーっ、楽しみだわ!見に行ってくるわ!」
やっぱり、なんにも聞いてねぇ!
授業が終わり俺はというとやはり部室に行った。長谷川さんは一日で復活していた。あんなに泣きじゃくっていたのに、嘘のようだな。そして、剱持はいつも通り本を読んでいた。俺は神谷がおらず暇だったので、俺は長谷川さんとリバーシをやることにした。彼女も暇そうにしていたし、俺自身もそうだったからな。
「なんで、昨日みたいなことされたのにまた来る気になったんですか?」
「一度もう一回行こうか、行くまいか考えたんですけど…やっぱり気になるので…。」
少し前にも聞いたような言葉だな。
「いや…やっぱりなんでもないです…。あっ。」
それも聞いたことあるな、と思いながらも彼女が俺の右斜め後ろを見ながらそう言ったので何かいるのかと考え振り向くと剱持がいた。
「…。」
剱持はまるで『そこ、かわってほしいな』というかのようにこちらをじろっとにらんだ。
なので、俺は遠慮なくそこをどいた。
すると、剱持は初手で右端の列にコマを置いた。
「もしかして、剱持ルール知らない?」
すると彼女は首をこっくりと下げ、反応した。
俺が剱持にそれのルールを教えてあげると、瞬く間に剱持が長谷川さんを追い詰め始めた。一方その頃、神谷といえば新入部員を連れて部室に向かっているところだった。