神谷ナツカの虚空
半透明で青く光り輝いている大きな体、赤い目、長く太く巨大な腕。いわゆる未確認生物的な怪物がいた。そいつは腕を振り回し、ビルをなぎ倒していた。そして、その周りには赤色の丸い形をした、ハエのようなものがびゅんびゅんと飛び回っていた。
「彼女は、ああやって周りのものをぶち壊すことによってストレスを発散させているんでしょうね。」
俺はその風景を見て、ただただ驚いていたが、彼は嬉しそうに語っていた。
「どんな国の軍を動員したとしてもあれには勝てっこありません。あいつには如何なる理論も成り立ちません。」
こう話している間もあの怪物は地面に腕をたたく付けたり、建物同士を投げつけたりしていた。
「じ、じゃああいつはずっと暴れっぱなしなのかよ!」
「いいえ、あの怪物のまわりに赤い小さなものが飛んでいるのはわかりますか?」
確かに、飛んでいる。数は10ちょっとぐらい。
「あれらは私と同じような能力を持った、巨人を狩るものです。さて、私も参加しなければ…。」
そう言って彼は少し後ろに下がり、急に光を放ち、赤色の球体を自らに身を包み込むように造り、バチバチを電気を起こしながら怪物に向けて飛び去って行った。
その赤い球体の集団は怪物の腕、頭、胴を切り裂き、多方向へ向かった。もちろん、川上も戻ってきた。物の数秒で。
「では今から閉鎖空間の破壊を始めますね。」
そう彼が言ったとたん、空間のてっぺんから割れ目がバキバキと生じ、放射状に広がっていった。
そして、すべて割れると、ピカッと何かが光り、目を開くともう元の世界に戻っていた。
「どうでしたか?新手の遊園地みたいで、面白かったんじゃないですか?」
何が遊園地だよ。疲れるわ。
その時も、彼は笑顔だった。
「彼女は、ああやって周りのものをぶち壊すことによってストレスを発散させているんでしょうね。」
俺はその風景を見て、ただただ驚いていたが、彼は嬉しそうに語っていた。
「どんな国の軍を動員したとしてもあれには勝てっこありません。あいつには如何なる理論も成り立ちません。」
こう話している間もあの怪物は地面に腕をたたく付けたり、建物同士を投げつけたりしていた。
「じ、じゃああいつはずっと暴れっぱなしなのかよ!」
「いいえ、あの怪物のまわりに赤い小さなものが飛んでいるのはわかりますか?」
確かに、飛んでいる。数は10ちょっとぐらい。
「あれらは私と同じような能力を持った、巨人を狩るものです。さて、私も参加しなければ…。」
そう言って彼は少し後ろに下がり、急に光を放ち、赤色の球体を自らに身を包み込むように造り、バチバチを電気を起こしながら怪物に向けて飛び去って行った。
その赤い球体の集団は怪物の腕、頭、胴を切り裂き、多方向へ向かった。もちろん、川上も戻ってきた。物の数秒で。
「では今から閉鎖空間の破壊を始めますね。」
そう彼が言ったとたん、空間のてっぺんから割れ目がバキバキと生じ、放射状に広がっていった。
そして、すべて割れると、ピカッと何かが光り、目を開くともう元の世界に戻っていた。
「どうでしたか?新手の遊園地みたいで、面白かったんじゃないですか?」
何が遊園地だよ。疲れるわ。
その時も、彼は笑顔だった。