神谷ナツカの虚空
実は我が部のKY隊も学校の総務部に部活設立を認めてもらえていたのだ。だが、それは神谷ナツカによる世の中を良くする隊では到底不可能なので、献身的な世の中を作り隊に仮にも変更して提出したのだ。駅学校周辺の散策も継続している。今日も散策の日でどういう訳か、俺と神谷以外の三人は全員欠席だった。要するに、デートになってしまっているわけだ。しかし、そんな学生同士のデートほど甘ったるいものではなく、集合時刻にかかわらず、最後に来たやつが罰金扱いになる。だから俺はこの駅前の広場に集合時刻の1時間前に来たわけだが、幸い神谷はまだ来ていない。これであいつに俺の気持ちを知らしめることができる、と俺はワクワクしていた。
それから10分ほど経っただろうか、駅の出口に神谷の姿が見えた。彼女は無表情で歩いてきたが、俺を見つけたのか、突然しかめっ面にしてどかどかと歩き始めた。そして、俺の肩を背伸びして叩き、こう言った。
「ん…やっぱり、罰金の制度はなしにするわ!もしかしたら…えっと、それが原因で宇宙人や未来人が来ないのかもしれないでしょ?だから!」
彼女はあどけない顔でこちらを見ていた。
「むしろそれを決めるのは隊長であるお前が決めるんじゃないのか?」
俺がそう言うと彼女は口を『あ』の字に開けてしばらく俺を見つめ、そしてぷいっと顔をちらつかせた。
「確かにそうよね!ああ、なんて私はバカだったのかしら!さあ、もう行きましょう!」
そう言われて、俺たちは駅前のいつもの喫茶店に向かったのである。そこではもちろん宇宙人や未来人に遭遇した時の対策やどうやって交流するかなど、いかにもオカルトマニアらしいことを話した。もしかしたら、この程度で話し合うことはマニアの人にはないかもしれないが、いずれにしろ、結局リア充のデートのような雰囲気になり、少々気まずかったのは記憶に残っていることだな。
それから10分ほど経っただろうか、駅の出口に神谷の姿が見えた。彼女は無表情で歩いてきたが、俺を見つけたのか、突然しかめっ面にしてどかどかと歩き始めた。そして、俺の肩を背伸びして叩き、こう言った。
「ん…やっぱり、罰金の制度はなしにするわ!もしかしたら…えっと、それが原因で宇宙人や未来人が来ないのかもしれないでしょ?だから!」
彼女はあどけない顔でこちらを見ていた。
「むしろそれを決めるのは隊長であるお前が決めるんじゃないのか?」
俺がそう言うと彼女は口を『あ』の字に開けてしばらく俺を見つめ、そしてぷいっと顔をちらつかせた。
「確かにそうよね!ああ、なんて私はバカだったのかしら!さあ、もう行きましょう!」
そう言われて、俺たちは駅前のいつもの喫茶店に向かったのである。そこではもちろん宇宙人や未来人に遭遇した時の対策やどうやって交流するかなど、いかにもオカルトマニアらしいことを話した。もしかしたら、この程度で話し合うことはマニアの人にはないかもしれないが、いずれにしろ、結局リア充のデートのような雰囲気になり、少々気まずかったのは記憶に残っていることだな。