溺愛総長様のお気に入り。
なにごと!?
あたしと南里くんも無言で目を合わせて、すぐに廊下へ飛び出した。
そこはもうすでにすごい人だかり。
背の低いあたしは、なにが起きてるのか全く分からない。
朝から一体なんの騒ぎだろう。
「きゃあああ~~~」
「ちょっとぉぉぉ!!!!」
悲鳴というより、黄色い声……?
その声は強くなる一方で、人波もそれによってこっちへ押し寄せてくる。
さっと開けた視界。そこに見えたものは。
「ぎゃっ!」
嘘でしょ。
あのトリプルカラーの頭は。
……煌さん、翔和さん、ハクさんの3人に間違いない。