溺愛総長様のお気に入り。
なるほど……。
迎えに来てくれたときに話をつけておいてくれたんだ。
お母さんてば、すっかり煌くんのことを気に入ってるんだ。
あんないい子いないから、しっかり捕まえておくのよー!
いいDNAも受け継げるわ~。
なんて、あたしが恥ずかしくなるようなことも普通に言っちゃってるもん。
暴走族の総長なんてことは絶対に言えない。
「だから、遅くなっても大丈夫だろ」
「は、はい……」
整いすぎた顔をグッと近づけられ、気づけば頷いていた。