溺愛総長様のお気に入り。


「なにがわかんないの?」


「あのね……なんだかよくわかんないけど、お昼とか放課後とかすごく楽しみで……。煌くんのこともっと知りたいとか思ったり。今まで、男の子になんて全く興味がなかったのに……これって、なんなんだろう」



千春ちゃんに打ち明けるのは恥ずかしかったけど、あたしのことをすごくよく理解してくれている友達だから。


心の中のモヤモヤを吐き出してしまった。


煌くんのこと、もっと知りたいと思ってる自分がいる。


一番最初に言われた言葉『俺のこと、1番よく知るようになるから』


そんなことあるわけないと思ってたのに。


結局……あたしは煌くんの思い通りにになっちゃってる。


でも、それがイヤってわけでもないから不思議。


まるで、自分の身体を誰かに乗っ取られちゃったみたいなんだもん。

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