溺愛総長様のお気に入り。
「愛莉は、もう煌さんのこと好きになってるんだよ」
「えっ……」
「誰かのために可愛くなりたい、可愛く見せたい、早く会いたい、なんでも知りたい。それが恋なの」
「恋……」
呟いて、言葉をかみしめる。
この想いをかみしめれば、とても温かくて、すごく優しい気持ちになる。
これが、恋……。
「そうかそうか。愛莉もようやく、大切な人を見つけたんだね。よーしよし」
千春ちゃんが、あたしをぎゅーって抱きしめてくれる。
なんだか、照れくさいな。
まるで、はじめてひとりでお使いできて褒められた子供みたいだよ。
「言ってあげなよ。あたしも好きよーって。煌さん首ながーくして待ってるはずだから」
「で、できないよっ!」