溺愛総長様のお気に入り。
無言のまま、煌くんは今日も先に食べ終わってしまった。
煌くんを好きだと自覚してしまったあたしは、今までみたいに保守的ではいられなくなって。
自分から爆弾を投げてしまった。
「……桜子ちゃんと、知り合いだったんですね?」
知ってるくせに言うって、なんか悪いことをしているみたいでドキドキする。
「ああ、まあな」
あっさり言われて、そのあと会話がストップししまう。
普通なら、幼なじみで……とか会話が続いてもいいのに、なにも言ってくれない。
あたしに桜子ちゃんとの関係を話す気はないみたい。
聞くのはつらいけど……話してくれないのも寂しいな、なんて落ち込む。
結局のところ、煌くんはあたしをどうしたいんだろう?やっぱり、女なんて誰でもいい……ただの暇つぶし?
「もしかしてさ」
煌くんがあたしをじっと見つめる。