溺愛総長様のお気に入り。


「俺どっかで過信してた。愛莉が心を許せるのは俺だけだって。他の男を好きになる危機感なんてゼロだった」



後悔と悔しさが入り交じったような声。



「だからこんなにあっさり煌に持ってかれるなんて。……だんだん煌に慣れてく愛莉見てマジ焦った。平気なふりして、全然平気じゃなかった」



時折切なそうに顔を歪めながら打ちあけてくれる南里くんに、あたしが泣きそうになってしまった。



「ばかみてーだよな、俺」



どうしよう。

なんて言えばいいのかな。
< 328 / 401 >

この作品をシェア

pagetop