溺愛総長様のお気に入り。


わわわっ。



「あっ、えっとぉ……」



出来れば知られたくなかったのに。


南里くんまで巻き込んだら、もっと面倒なことになりそうだもん。



「ん~?」



次にその視線はひょろひょろくんへ。



「あ、あの……」



すると、またピシッと背筋を伸ばして恐縮し始めるひょろひょろくん。


昨日、翔和さんが現れたときみたいに。


あれ?

すごい暴走族に入っていても、南里くんに上から物を言えるわけじゃないんだ。


そっかあ、南里くんは人気者だもんね。

暴走族に入ってるとかないとか関係ないんだ。


男の子の世界にも、よくわからないカーストとかそういうのがあるのかなぁ。


大変だなぁ……なんて見ていると。

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