時のなかの赤い糸
長州班
「綾野、にゃー」
縁側で、小十郎が猫の真似して鳴き出した。
「ふぇえ?ι」
遥はいまいちよく分からなくて縁側に座りながら笑った。
いつの間にか、季節は秋になっていたんだ。
時がたつのが早くなっている。
一つの季節が終わるごとに寂しさを感じていた。
「小十郎くん」
「何?」
小十郎はまるで女の子の友達気分で話せるから、隊に入隊してからといい、遥とは仲がよかった。
「綾野もやって、にゃー」
「にゃー」
クスクスと、それを見ていた沖田が笑っていた。
遥は、小十郎にヒソヒソと話し出した。
「ねぇねぇ、初恋とかいつした?」
「え?!初恋??」