時のなかの赤い糸
遥は大分落ちついて、だけど土方の背中に顔を沈め嗚咽を漏らした。
『愛しています。
今までも、そしてこれからも。
ずっと綾野を愛してる。
約束するよ、俺が帰ってきたその時は、綾野の言うこと全部聞いてやる。
だけど一つ。
俺からの最後のお願いだ
俺が帰ったら。
結婚してほしい。
綾野が違う世界から来たとか関係ない。俺のそばにいてほしい。
だけどそれまでは、お互い自由にしとこうぜ?
綾野は…ほら、土方さんにでも愛されてさ
俺も…………なんてこたあないけどさ、綾野は俺だけに縛られていてほしくないんだ。
自由にしていてほしい。
帰った時に、最高の笑顔を見せてほしい。
我が儘で申し訳ねぇ。
こんな俺だけど、愛してくれてありがとな
綾野。愛してる』