時のなかの赤い糸
まぁ、今日は1日城を守るだけなのだが、明日の明け方から江戸に向かうのだ。
この戦争のなか動くわけだから、遥、藤堂の隊と土方という小人数で動くわけだ。
京都の二条城は美しく月夜に照らされて、この戦争が全て嘘のように思えた。
「遥も休めば?」
藤堂が隊士たちが座り込みながら眠っているのを見て遥にいった。
城の外からは新撰組が潜んでいるのは分からないから、中にいる新撰組の集中力もきれていた。
最近ずっと忙しかった、と言うこともあるのだろう。
可愛いそうに思った遥や藤堂や土方は何も言えなかった。
「大丈夫。起きてるよ」
「そっか、無理しないでよ?」
「うん」