時のなかの赤い糸
出発
いったわいいものの、この武士の集まりは100人も越えていて、しかも清水の裏切りだった。
勤められるわけだが、ただ浪士たちが京都に向かってそこで幕府から見捨てられると、
そうゆうことだった。
それを知った近藤たちは、これで江戸に帰るのは申し分がたたない。
「自分たちはあくまでも京都の護衛に来たまでです。」
近藤を中心とした土方や沖田たちは、京都への滞在を示した。
こうして壬生浪士組を作り上げ、新撰組となったのだ。
あの日の自分たちに、未来は見えなかった。
永倉や、遥を見ていた近藤は、「頑張れ」と小声で言った。
「頑張れ」なんて言ったって、永倉や遥には、未来なんてないんだ。