時のなかの赤い糸
壬生の鬼
その日は、朝から昼まで永倉が遥の付き添いで敷地内を案内してくれていたのだが、昼になると永倉は仕事だと外に行ってしまった。
「退屈だ――!!」
遥はゴロンッと自室の前の廊下に足を外に出して寝転んだ。
太陽が温かくてすごい眠たい……
遥はゆっくり目を閉じるとそのまま睡魔に負けて寝てしまった。
「………」
いくらの時がたったとは分からないが、今、すごく見られてる気がする。
額に冷や汗がタラリと流れた
(どのタイミングで目を開ければいいんだろ…)
遥は、考えていたが、考えるのも嫌になって、勢いよく目を開けると、そこには知らない男があたしの顔を覗いていた。