時のなかの赤い糸
声が聞こえなくなったと同時に、渡り廊下がものすごく明るい光に包まれて、目を閉じて次に開くと
「永倉さん……」
永倉新八が、方膝たてて遥と遙の前に現れた。
「話しは聞いた。綾野、俺はまだ綾野とは寝てないときの永倉新八だぜ」
ニヤリと新八は笑うと、遥は変わってない。とため息をはく半面。嬉しくてすぐに新八に飛び付いてた。
「ここが未来か……」
「すごいでしょ?」
「あぁ、ちょっと寂しいもんだよ」
新八と遥が抱き合いながら話しをしていると、遙が申し訳なさそうに間に入って来た。
「悪いんだけど、状況教えてくんない?」
遥と新八は、遙のことをすっかり忘れていたように唖然と立ちすくんでいた。