時のなかの赤い糸
大きな川
木造の低い家が建ち並んでる。
初めての景色、だけど京都を思い出す景色
「江戸だ」
新八が3人立ち竦む中呟いた。
「「江戸――――!?」」
またまたタイムスリップしてしまったらしい。
耳に残る
―――――遙の体を見つけておいで―――
という声。
周りの人々は皆3人を見ていた。
遥はもうなれた。
「遥の気持ち、今ならわかるぜ」
新八が恥ずかしそうに遙の私服を隠すようにした。
「俺の体……」
心配そうに俯く遙。
「大丈夫です!きっと見つかりますから」
ニッコリ笑った遥に、遙が余計心配そうに顔を歪めた。
「大丈夫大丈夫」
笑いを堪えながら新八が遙の肩を叩いた。