時のなかの赤い糸
ようやく終わった診察の後、ぐったりと待合室の席に座ると、笑顔を遥が沖田に向けた。
「次、沖田さんですよ!」
「……分かりましたι」
春が隣にいるせいか、沖田はすんなり立ち上がって診察室に歩いていった。
「遥ちゃん、暇な時また遊びに行こうよ」
女の子の友達なんていなかった遥だからもちろん答えはYES。
遥は大きく頷いた。
「じゃあ四条とか三条でお買い物しよ!」
遥はウキウキだ
「いつにする?あたし今度の日曜日だったらあいてるよっ!」
遥はまだいちよう平隊士だから休みは決まっていたのだ。
「じゃあ今度の日曜日、いける時間にここに来てくれない?」
「わかった!」
いつの間にかすごく親しい感じが出ていて、遥も自然と高校を思い出していた。