時のなかの赤い糸
その頃、永倉の場所に、沖田、原田、藤堂が駆けつけた。
「バカか新八さんは!」
原田が永倉の横腹に蹴りを入れると、永倉は苦痛で顔を歪めた。
「わ、わりい新八さん」
「なんでもねぇよ、それより、早くかたつけようぜ」
「あぁ」
沖田、原田、藤堂、永倉が刀を上げて、戦闘に入った。
「俺も加わったほうが」
「いや、大丈夫だ」
屯所では、土方が護衛に向かうというなか、近藤がそれをとめた。
「歳は綾野さんのほうにいきなさい」
「なぜですか?
俺はあの女をここに置いておくのは認めていません」
近藤の部屋で、言い合いをしていると、山崎が部屋に入ってきた。
「俺がいかせてもらいます」
「ああ」
近藤が頷くと、山崎は消えるように永倉たちのとこへ向かった
「歳、早く綾野さんのところへ」
「…ちっ、わかったよ」
近藤にガンを飛ばされて、土方は綾野の自室へ向かった