時のなかの赤い糸
「皆すごい優しいですね」
遥が言うと、永倉は口をパクパクして遥の胸に顔を埋めた。
「な、永倉さん?」
「土方さんの方がいいわけ?」
永倉の声が、体に振動する
とても、とても恥ずかしい
(すげぇ心臓の音)
永倉は、少し安心したように顔を上げた。
「なななな永倉さん」
軽く口付けをかわして、永倉と遥は手を繋いで引っ越しの準備に取りかかった。
渡り廊下を歩いてると、
「沖田さんいてはりますか?」
3人の女の子が頬を赤らめて遥と永倉に声をかけた。
すかさず二人は手を放す。
「沖田さん?引っ越しの準備してると思うよ?」
「永倉新八さんですよね?!
カッコいい!!!」
「「ほんとだぁ」」
(なっ!!?)
遥が永倉を睨むと、永倉はにやけてる口を素早く隠した。
(最低!!!!)
ドシドシと遥は沖田達のもとへ歩いていった。