時のなかの赤い糸
「全くお前は何をやってくれてんだよ!!」
「え、え、え?」
広間に集まった幹部。
土方が原田の頭を叩いた。
原田は何がなんだが、わからない様子。
坂本の一件を知った遥は、驚きを隠せなかった。
「何してくれてるんですか原田さん」
「え―――ι」
原田は困ったように頭を抱えた。
「こなくそー!!」
「「「それっ!!」」」
原田が疑われているのは、方言だ
「いつもは方言使わないくせに」
「『こなくそ』は何でかいっちまうんだよ」
今回、坂本の一件の証拠を握る宿の主人が『こなくそ』と聞いたから、原田が疑われるのも当たり前。
「佐之助、ずっと寝てたと思ってたよ」
近藤までも悪のりして、原田は「こなくそー!!」と怒鳴った。
「俺じゃねぇー!!」
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