時のなかの赤い糸
闇の宣戦布告
「えーと今日の夜に、局長を闇討ちしたいからぁ一緒に二人きりで酒を飲みましょー。て言う文だ」
「そんな文あってたまるか!!」
土方が言った原田の頭に拳骨をおとした。
「まぁ、あれだな。闇討ち以外は書いてあったことは間違いない」
近藤は、はぁとため息をついた
「闇討ちしようとしてるのは本当のこと」
永倉が沖田の体を布団に戻した。
沖田は、ずっと寝たきり。動けば血をはいてしまう。
今日は少し体調がよかったから、沖田が大好きな近藤と土方のもとに来たのだった。
「お前は寝てろよ?」
「わかってますよ」
沖田は寂しそうに笑ってみせた。
「で、どうするんだ近藤さん」
原田は少しワクワクした具合で目を輝かせた。