恋の詩を 君と


夢をみていた


振り向きざまの 淋しい笑顔


光の向こうに 消えた人が


届かない声で 何かを呟く

……

涙を流して 目を覚ますと


無性に悲しくて わんわん泣いた


それは多分


あの時 出会ったあの人が


別れ際に涙声で言った


言葉かもしれない


『…別に 好きじゃなかった』って


別れ際に涙声で言った


言葉かもしれない

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