~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「よ、予知眼……? なんだそりゃ……?」
急激に右目が痛み出した。思わず手を当てる。今までここまで開くことのなかったまぶたが、今は開いているのが肌ででもわかる。
少女の目は真ん丸と見開かれたまま、震えるように口を開け閉めしている。
「あんた、自分の能力も知らないの……? そうじゃない……あんた……その眼……」
「眼がなんだ?」
「現存する……最も数の少ないと言われる、眼力……未来を見る……『予知眼(よちがん)』……」
よくわからない電波なワードの連発に、麟紅は首をかしげた。痛みはだいぶ慣れてきた。
「眼力? 未来を見るって、確かにいい能力だな……」
「? あんた、本気で魔法知らないの? 魔法使いじゃないの!?」
語尾は強く、脅迫にもとれる。しかし麟紅は慌てない。
「落ち着けって、安心しろ。とにかく俺は魔法使いじゃねえし夕凪さんの耳も偶然だしこの目だって今日初めて知ったんだしだいたい魔法とか半妖とか何よ?」
抑えていた右目のまぶたがゆっくりと閉じるのがわかった。自分の意思で開け閉めができるわけではないらしい。ちょっと目をこすってみる。それでも少女は動かない。
急激に右目が痛み出した。思わず手を当てる。今までここまで開くことのなかったまぶたが、今は開いているのが肌ででもわかる。
少女の目は真ん丸と見開かれたまま、震えるように口を開け閉めしている。
「あんた、自分の能力も知らないの……? そうじゃない……あんた……その眼……」
「眼がなんだ?」
「現存する……最も数の少ないと言われる、眼力……未来を見る……『予知眼(よちがん)』……」
よくわからない電波なワードの連発に、麟紅は首をかしげた。痛みはだいぶ慣れてきた。
「眼力? 未来を見るって、確かにいい能力だな……」
「? あんた、本気で魔法知らないの? 魔法使いじゃないの!?」
語尾は強く、脅迫にもとれる。しかし麟紅は慌てない。
「落ち着けって、安心しろ。とにかく俺は魔法使いじゃねえし夕凪さんの耳も偶然だしこの目だって今日初めて知ったんだしだいたい魔法とか半妖とか何よ?」
抑えていた右目のまぶたがゆっくりと閉じるのがわかった。自分の意思で開け閉めができるわけではないらしい。ちょっと目をこすってみる。それでも少女は動かない。