~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「だいたいお前誰だ? 何でテメェは俺の名前知ってんだ?」
プチッ、という音がどこかから聞こえたかもしれない。
少女から、言いようのないオーラが膨れ上がった。
言ってはいけないことを、言ってしまったようだ。
「……おかしいと思った……なんかあんたの口調が初対面の人と会話するみたいで気に食わなかったのよ……これで謎が解けたわ……」
氷のごとく……麟紅は一瞬背中に寒気が走るのを感じた。脚はすでに、回れ右を済ませていた。脳内で危険信号を告げるアラームがバリバリ働いている。
「わたしは……!! あんたと同じクラスの……!!」
後ろは振り向かず、猛然と駆け出す。振り向いたら負けとだけ言い聞かせる。立ち止まればその瞬間死が待っていると言い聞かせる。
「出席番号三十六番!!」
向かい風が吹き、思わず後ろを振り向くと、少女の手にした杖に何重もの風が集っていた。
「『椿 藍奈(つばき あいな)』だぁああああああああ――――――――!!」
藍奈が杖を振り下ろすと、杖の先に集束していた風が一気に麟紅を襲った。
「えぇえぇえぇえぇえぇえぇっ!!」
プチッ、という音がどこかから聞こえたかもしれない。
少女から、言いようのないオーラが膨れ上がった。
言ってはいけないことを、言ってしまったようだ。
「……おかしいと思った……なんかあんたの口調が初対面の人と会話するみたいで気に食わなかったのよ……これで謎が解けたわ……」
氷のごとく……麟紅は一瞬背中に寒気が走るのを感じた。脚はすでに、回れ右を済ませていた。脳内で危険信号を告げるアラームがバリバリ働いている。
「わたしは……!! あんたと同じクラスの……!!」
後ろは振り向かず、猛然と駆け出す。振り向いたら負けとだけ言い聞かせる。立ち止まればその瞬間死が待っていると言い聞かせる。
「出席番号三十六番!!」
向かい風が吹き、思わず後ろを振り向くと、少女の手にした杖に何重もの風が集っていた。
「『椿 藍奈(つばき あいな)』だぁああああああああ――――――――!!」
藍奈が杖を振り下ろすと、杖の先に集束していた風が一気に麟紅を襲った。
「えぇえぇえぇえぇえぇえぇっ!!」