~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
 私立神鳴学園(しりつかんなりがくえん)。初等部、中等部、高等部、大学部、それと付属の幼稚園、研究所、大学病院などなど、あわせておおよそ七百五十の施設からなる学園。その広大な土地の中に、多数の施設、それとスーパーやコンビニ、さらには衣料品店、スポーツ品店、果てはバッティングセンターやマニア向けのショップなど、そして数多もの寮を備えているためこの学園に通う学生たちからは『学園都市』などとも呼ばれている。
 その学園都市の高等部、自転車置き場。ほとんどの生徒が寮住まいな上、自転車で来る生徒もほとんどいないので自転車置き場は小さく、それでも空きが広い。少年はそこの端のほうに自転車を止めた。
 ほとんどの生徒が寮住まいであるこの学園で、少年は数少ない“通い”の生徒の一人。もうほとんど遅刻確定なので今さら慌てる必要もないと感じ、なおさらゆっくりと校舎のほうへ向かう。



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