~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「まぁ、なんにせよ常磐の報告を受けてお前を誘ったのは正解だったみたいだな。ちょっくら入団手続きがあるからちょっとこっちへ」
カーキーがさっさと話を進めて事務所の中へ急かす。なんだかもう入団して当然的なムードなので麟紅に逃れるすべはない。紫音が入団しようと考えた時点で逃れるつもりもなかったわけだが。
そこへ、ようやく意識を取り戻した藍奈が一行に向かって吠えた。
「ちょっと! 待ちな……!!」
「おに――――ちゃ――――――――ん!!」
突然の大声。麟紅は思わず紫音のほうへ顔を向けた(「わたしは兄さんって呼んでます」)。
声の主は、門の手前で大きく手を振ってこっちへ向かってきた。
栗色のふわふわショートカットを揺らし、飛び跳ねるように向かってくる。頭のてっぺんの黄色いカチューシャがまぶしくに光る。
「おぉ! 檸檬ちゃん!!」
待ってましたと言わんばかりにカーキーが飛び上がった。少女はそのまま軽やかにジャンプし、空中飛行するカーキーの顔面を見事な空中かかと回し蹴りでぶっ飛ばした。あまりの出来事で一瞬あごが外れた気がした。
少女は傍らの藍奈を無視して一直線に璃寛に向けてジャンプした。
「おに――――ちゃ――――――ん!!」
感動の再会か! と思いきや、璃寛はそれを無表情に避けた。
思わず麟紅はギャグマンガのごとくずっこけた。
カーキーがさっさと話を進めて事務所の中へ急かす。なんだかもう入団して当然的なムードなので麟紅に逃れるすべはない。紫音が入団しようと考えた時点で逃れるつもりもなかったわけだが。
そこへ、ようやく意識を取り戻した藍奈が一行に向かって吠えた。
「ちょっと! 待ちな……!!」
「おに――――ちゃ――――――――ん!!」
突然の大声。麟紅は思わず紫音のほうへ顔を向けた(「わたしは兄さんって呼んでます」)。
声の主は、門の手前で大きく手を振ってこっちへ向かってきた。
栗色のふわふわショートカットを揺らし、飛び跳ねるように向かってくる。頭のてっぺんの黄色いカチューシャがまぶしくに光る。
「おぉ! 檸檬ちゃん!!」
待ってましたと言わんばかりにカーキーが飛び上がった。少女はそのまま軽やかにジャンプし、空中飛行するカーキーの顔面を見事な空中かかと回し蹴りでぶっ飛ばした。あまりの出来事で一瞬あごが外れた気がした。
少女は傍らの藍奈を無視して一直線に璃寛に向けてジャンプした。
「おに――――ちゃ――――――ん!!」
感動の再会か! と思いきや、璃寛はそれを無表情に避けた。
思わず麟紅はギャグマンガのごとくずっこけた。