~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「作戦……?」
「えぇ。まず作戦を破られないため、君達を訪問するときを弁財天君がいない日を選びました。えぇ、彼は読心術が使えるのでね」
「読心術……?」
聞いたことのない言葉が出たので麟紅は聞き返した。しかし、煽烙はもうこちらに耳を傾けてなどいない。自己の陶酔に完全に浸ってしまっていた。
「君を確実におびき寄せるためには君しかできないことをさせると嘘を言えばいい。そう、そこで予知眼の話を持ってきた。<黄昏の翼>は依頼人絶対主義だ。依頼人の頼みを断ることはしない。それも知っていた。よって君が来ることは絶対だと確信した。現に今こうして君はここにいる。弁財天君がいない日に仕事の当日を持ってくることにも成功した。現にこうして弁財天君にバレることなく事を運ぶことができた。そして今、私の思惑通り、フラットマン君と諸波君もこの場から除外することに成功した。残ったのは椿君と夕凪君だけ。恐れるに足らない存在だ。そして今こうして私の計画は成功しようとしている!!」
狂信者、という言葉が妙にしっくり来る男だ。その信じるものは、神でも仏でもなく、自分。
「さて、無駄話はこれでお仕舞いです」
ニタリと気持ちの悪い笑みを浮かべて、その顔を麟紅の真正面に持ってきた。
「えぇ。まず作戦を破られないため、君達を訪問するときを弁財天君がいない日を選びました。えぇ、彼は読心術が使えるのでね」
「読心術……?」
聞いたことのない言葉が出たので麟紅は聞き返した。しかし、煽烙はもうこちらに耳を傾けてなどいない。自己の陶酔に完全に浸ってしまっていた。
「君を確実におびき寄せるためには君しかできないことをさせると嘘を言えばいい。そう、そこで予知眼の話を持ってきた。<黄昏の翼>は依頼人絶対主義だ。依頼人の頼みを断ることはしない。それも知っていた。よって君が来ることは絶対だと確信した。現に今こうして君はここにいる。弁財天君がいない日に仕事の当日を持ってくることにも成功した。現にこうして弁財天君にバレることなく事を運ぶことができた。そして今、私の思惑通り、フラットマン君と諸波君もこの場から除外することに成功した。残ったのは椿君と夕凪君だけ。恐れるに足らない存在だ。そして今こうして私の計画は成功しようとしている!!」
狂信者、という言葉が妙にしっくり来る男だ。その信じるものは、神でも仏でもなく、自分。
「さて、無駄話はこれでお仕舞いです」
ニタリと気持ちの悪い笑みを浮かべて、その顔を麟紅の真正面に持ってきた。