~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「元いる場所へ、戻りましたか」
足元にいる、帝の竜“だった”少年、黒髪の少年に目を向ける。
「死なないことを願ってますよ」
煽烙がそう呟くと、麟紅の体がピクリと反応した。
「せ……せん……らく……」
手をつき、ゆっくりと体を持ち上げる。
「ほぉ、そこまで体力が残っていましたか。それとも、精神力の強さですかね?」
「どっちでも……いい」
ふらふらになりながらも、麟紅は立ち上がった。後ろから、藍奈と茜が駆け寄ってきた。
「話は、聞いていたんですかね?」
「全部……聞いてた……ガホッ」
口から、血が出てきた。一瞬倒れそうになった麟紅を、駆け寄ってきた藍奈と茜が支える。
「なら話は早いですね。一言だけ言いますよ。君はこれからたくさんの人と出会う。それらの人々は君のその力、竜王の力を求めてやってくる。君は戦わなければならない。私が次に君と会うときまで、どうか死なないでくださいよね」
それだけ言うと、煽烙は中に浮かび上がった。
麟紅は奥歯をかみ締め、キッ、と右目の予知眼で煽烙を睨みつけた。
「次に会った時は……テメェのその腐った魂……俺の炎で焼き尽くしてやる!! ……わかったな」
煽烙はニコリと笑うと、そのまま消え去った。
足元にいる、帝の竜“だった”少年、黒髪の少年に目を向ける。
「死なないことを願ってますよ」
煽烙がそう呟くと、麟紅の体がピクリと反応した。
「せ……せん……らく……」
手をつき、ゆっくりと体を持ち上げる。
「ほぉ、そこまで体力が残っていましたか。それとも、精神力の強さですかね?」
「どっちでも……いい」
ふらふらになりながらも、麟紅は立ち上がった。後ろから、藍奈と茜が駆け寄ってきた。
「話は、聞いていたんですかね?」
「全部……聞いてた……ガホッ」
口から、血が出てきた。一瞬倒れそうになった麟紅を、駆け寄ってきた藍奈と茜が支える。
「なら話は早いですね。一言だけ言いますよ。君はこれからたくさんの人と出会う。それらの人々は君のその力、竜王の力を求めてやってくる。君は戦わなければならない。私が次に君と会うときまで、どうか死なないでくださいよね」
それだけ言うと、煽烙は中に浮かび上がった。
麟紅は奥歯をかみ締め、キッ、と右目の予知眼で煽烙を睨みつけた。
「次に会った時は……テメェのその腐った魂……俺の炎で焼き尽くしてやる!! ……わかったな」
煽烙はニコリと笑うと、そのまま消え去った。