~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「お、おはよう……麟紅くん……」
「あぁ」
そう、少年は麟紅その人。
しかし、その外見からは、以前の御冠神楽麟紅の面影は消え失せていた。
糸目だった右目が開き、中には黄水晶(シトリンカラー)の三白眼がギラギラと殺気を撒き散らしている。頭髪は以前のような横流しの髪ではなく真下に下ろし、微妙に目を隠しているので余計に怖く見える。何より、開いた右目と対称的に左目は瞑っていることが、さらなる不気味さを演出している。
あの日以来、麟紅の右目は開きっぱなしである。煽烙との戦いで予知眼を開けっ放しだったことが原因だろう、とカーキーに言われた。髪は煽烙に切られたので、ついでにイメチェンしただけである。
ただそれだけなのに、麟紅のクラスでのキャラ設定は『優しそうないいヤツ、でも不良』から『見た目から入るヤクザ、いやそれ以上』に急変した。実際にこの急変振りを見て同一人物と気付いたクラスメイトは一人もいなかった。事情を知っているはずの藍奈と茜さえも。
「あぁ」
そう、少年は麟紅その人。
しかし、その外見からは、以前の御冠神楽麟紅の面影は消え失せていた。
糸目だった右目が開き、中には黄水晶(シトリンカラー)の三白眼がギラギラと殺気を撒き散らしている。頭髪は以前のような横流しの髪ではなく真下に下ろし、微妙に目を隠しているので余計に怖く見える。何より、開いた右目と対称的に左目は瞑っていることが、さらなる不気味さを演出している。
あの日以来、麟紅の右目は開きっぱなしである。煽烙との戦いで予知眼を開けっ放しだったことが原因だろう、とカーキーに言われた。髪は煽烙に切られたので、ついでにイメチェンしただけである。
ただそれだけなのに、麟紅のクラスでのキャラ設定は『優しそうないいヤツ、でも不良』から『見た目から入るヤクザ、いやそれ以上』に急変した。実際にこの急変振りを見て同一人物と気付いたクラスメイトは一人もいなかった。事情を知っているはずの藍奈と茜さえも。