空っぽの私に色を描いた君
やっぱり、私に関わっちゃいけないのだと

私に関わったら、必ず不幸なことが起きてしまう

友達は無事に退院したが、私の考えは消えなかった

いずれ、叔父にも迷惑をかける

不安に煽られ、私は家事をした後、自室に引きこもった

時折リビングに行き、叔母の介護をする時もあるが、まだ貧弱な私では出来えないところもあるため、ほとんどは仕事終わりの叔父が引き受けていた

でも、叔父も疲れが溜まり、勤め先で倒れた

私がその知らせを聞いた時、やっぱり、とだけ思った

叔父は軽い疲労だったが、私はその日から、家事に、介護に勤しんだ

勉強はほとんどせず、定期的にある教科別のミニテストの時だけ軽く勉強した

そのおかげで、以前よりも成績はかなり落ちた

担任の先生から、5年生ながらこのままならいい所の中学校狙える、と言われているほどだった

でも、私は構わなかった

6年生になっても、その生活は変わらなかった

学校が終わればすぐ帰り、料理に洗濯、軽く掃除をした後、叔母の面倒を見る

叔父が帰ってきてから夕食をとり、あとは叔母の介護を手伝う

私が手伝いだしてから、叔父も大分楽になった、と言ってくれた

成績のことは心配されたが、私は別に構わないと言い張った

罪滅ぼしのつもりだった

でも、その生活を続けていたせいで

私は知らなかった

陰で私が、「疫病神」と言われていることに
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