あなたの名前は忘れたけれど。
消えていい存在なんてない。


皆お前が大好きだったんだ。


1人で頑張る所。

悩みを打ち明けない所。

いつも笑顔で過ごしていた所。

誰よりも愛情深く、誰かを常に愛していた所。

友を大事にしていた所。


どうしようもなく困った時でさえ、自分で解決しようと風俗を始めた所。


言ってくれるのを待っていた俺は、道を間違えたのだろうか。


彼女の苦しみをどう共有してやればよかったのか。


悩みに悩んだ末の、彼女の答え。


死んでしまってはもう、答え合わせもできやしない。
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